いろんな病気
2)超音波検査(心臓・腹部)の正常画像・疾患画像
今回は、超音波検査(エコー検査)の画像を掲載させて頂きます。
どうぞご覧下さい。
これは心臓の画像です。
動画をご覧頂ければ分かりやすいのですが、これは心臓の静止画です。
黒い部分が心臓の中、白い部分は心臓の壁や弁膜です。
ほぼ正常な画像です。
これも心臓の画像ですが・・・
写真右側の画像は、心臓の動きを時間とともに追ったものです。
心臓が収縮したり拡張したりするのがお分かり頂けるでしょうか?
LVIDdと書いてあるところは心臓が拡張(広がることです)している時、LVIDsと書いてあるところは、心臓が収縮(血液を心臓から全身に送り出している)している時です。
この方の心臓は、正常に働いています。
心臓弁膜症です。
赤い部分は、心臓弁膜症による血液の逆流です。
これは、一度心臓から出た血液がまた心臓の中に戻ってしまう病気で、肺動脈弁閉鎖不全症と言います。
カラードップラー法という方法で、弁膜症を見つけます。
これも弁膜症です。
これも弁膜症ですが、上とは違う弁膜症です。
心臓の中で行き来してしまう弁膜症で、僧帽弁閉鎖不全症と言います。
この方は非常に軽症ですので、治療の必要はありません。
ここからは腹部エコーの画像です。
これは、肝臓の正常画像です。
肝臓は、人類最大の内臓です。
胆嚢(たんのう)です。
中央にある黒い部分が胆嚢です。
空腹時にはこのように消化液を蓄えておき、食事を摂ると収縮して消化液を出します。
膵臓(すいぞう)です。
腹部エコーで一番見づらい臓器です。
この画像では比較的良く見えていますが、内臓のガスなどが邪魔をすると、ほとんど見えない事もあります。
腎臓と脾臓(ひぞう)です。
写真左側が腎臓、右側が脾臓です。
腎臓はそら豆のような形をしているのが分かりますよね。
腎臓は、左右に一つずつあります。
また、この写真ではバナナのように写っている脾臓ですが、実際はコーヒー豆のような形をしています。
イメージが湧きますか?(笑
これが有名な胆石です。
黒い胆嚢の一番下の部分にある白いものが胆石です。
この胆石の大きさは、約6mmです。
胆石の下に黒い影が伸びているのが分かりますか?
これが胆石症のエコー画像の特徴です。
肝臓がんです。
これは肝臓の画像ですが、写真左上の部分に大きな腫瘍があります。
肝臓がんです。
血液検査で軽い肝臓機能障害がありましたのでエコー検査を実施したところ、こんなに大きな腫瘍が見つかりました。
この方は大した症状もありませんでした。
肝臓は”沈黙の臓器”と言われるのが分かりますね・・・
今回は、当院で実施したエコー検査の画像を使って、お話させて頂きました。
またまた最後までご覧頂き、ありがとうございました。